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「TEDxAkitaIntlU 2025 」を開催しました

5月17日(土)、国際教養大学のSuda Hall(多目的ホール)で本学公認団体TEDxAkitaIntlUが「Odyssey」をテーマに「TEDxAkitaIntlU 2025」を開催しました。会場には約90名の観客が集まり、静かな熱気に包まれていました。

TEDxとは、「アイデアを見つけ、広める」というTEDの理念のもとで生まれた、世界各地で自主的に運営されているイベントです。TEDxAkitaIntlUもそのひとつで、秋田の地に暮らし学ぶ学生たちが中心となって企画?開催しました。

TEDxAkitaIntlU 集合写真 Photo courtesy of TISSBY

2025年度のテーマ「Odyssey(オデッセイ)」は、人?をただ歩むのではなく、?ら道を作り上げる挑戦を象徴しています。失敗や成功、予想外の展開に満ちた、自分だけの旅路を歩んできた4名のスピーカーが、それぞれのエピソードを語りました。

スピーカーセッション

まず登壇したのは、秋田県大館市にある株式会社TOMUSHIの代表?石田 陽佑氏。「地球にやさしい未来」を企業ビジョンに掲げ、昆虫を活用した研究やビジネス開発を展開しており、2024年には環境省のスタートアップ大賞を受賞しています。石田氏は、カブトムシとの出会いをきっかけに新たな道を切り拓いてきた経験を語ってくださいました。

株式会社TOMUSHI代表?石田 陽佑氏 Photo courtesy of TISSBY

続いて、管理栄養士?研究者として多岐にわたる活動を行う長田 まき子氏。大手食品メーカーでの企画、高齢者施設や病院での栄養指導の経験をもとに、「食」が私たちの心と体、そして人生の質にどれほど深く関わっているかを、多角的な視点で語ってくださいました。

長田 まき子氏 Photo courtesy of TISSBY

3人目は、本学学生の清澤 あやさん。2011年の東日本大震災を経験した清澤さんは、その記憶を次世代へ語り継ぐ使命感から、英語でスピーチを行いました。震災の記憶の風化に対する危機感と、自身の体験を率直に語る姿に、会場からは深い共感が寄せられました。

清澤 あやさん  Photo courtesy of TISSBY

最後に登壇したのは、秋田県東成瀬村で官民連携による地域活性に取り組む近藤 純光氏。過疎化が進む同村において、3年間で60名以上の人材採用を実現し、官民連携のプロジェクトを多数手がけ、行政?民間双方の課題を理解した実践的なアプローチに取り組んでいます。デジタル人材の育成や自治体DXなど、地方における未来づくりへの挑戦を通して、「目的意識」を持って行動することの大切さを力強く伝えてくださいました。

近藤 純光氏 Photo courtesy of TISSBY

パフォーマンス

加えて、今回のイベントでは2組のパフォーマーも登場しました。AIU日本舞踊部の学生による優雅な舞、そして地元の河辺太鼓保存会による迫力ある演奏が披露されました。

AIU日本舞踊部による「君が代松竹梅」の演技 Photo courtesy of TISSBY
河辺太鼓保存会による演奏 Photo courtesy of TISSBY

イベント終了後には懇親会も開催され、スピーカーや観客、運営メンバーが一堂に会し、分野や立場を超えた交流が生まれました。

参加者からは、「スピーカーの方々と直接お話しできる良い機会だった」「普段は出会わない人との交流を通して、貴重なお話を聞くことができた」「さまざまな分野の人の人生と教訓を聞けて楽しかった」「スピーカーの感化力と、AIU生の頭の切れの良さ、英語能力の高さに驚いた」「キャリアについて深く考えるきっかけになった」といった声が寄せられ、参加者一人ひとりに深い印象を残したことがうかがえます。

地域と世界をつなぐプラットフォームとして、これからもTEDxAkitaIntlUは、秋田から新たな対話と発見の場を生み出していきます。